QAサポートサービス:テスト観点とは

更新日:2023/11/28

QAサポート部ではソフトウェアテスト/第三者検証サービスを展開しております。
このソフトウェアテストを行う上で大事な考え方に『テスト観点』という物があります。
今回は『テスト観点』について説明したいと思います。

テスト観点とは

まず「観点」とは一体どういった意味なのでしょうか。改めて調べてみました。
すると「物事を見たり考えたりする立場。見地。」と言った意味合いだそうです。


ではテスト観点とは何なのでしょう。
AIチャットで聞いてみたら以下のような回答をもらいました。

テスト観点とは、ソフトウェアが正しく動作するためにどの部分にどのようなテストを実施すべきかを定義するための多角的な視点・切り口をまとめたものです。テスト観点は、テスト設計における仕様書作成のフェーズにて必要となる要素を指し、テスト観点を細かく洗い出すことでより厳密なテストを行うことができ、品質向上に繋がる。テスト観点は、テスト対象の機能ごとにどのようなポイントを意識するべきかをまとめたものであり、テストケースを作成する際に参考にされます。また、テスト観点一覧を利用することで効率的にテスト設計・実施を行えるようにすることができます。

とても分かりやすくまとめてくれました!
ソフトウェアテストを行う際に行き当たりばったりでテストを実施すると、必ず漏れが出てしまいます。その為にテスト設計が重要になる訳ですが、どの機能に対してがテスト観点となります。

テスト観点については各社がナレッジをためて常に更新しているかと思います。
弊社でも各ジャンルでテスト観点を共有、随時更新する事で精度の高いソフトウェアテストサービスを提供しております。


テスト対象によってテスト観点は様々

これまでの話を前提とすればテスト対象が変わるとテスト観点も変わるというのは当然だという事は理解できますよね。


例えば

・コンシューマーゲーム機のRPGで主人公の名前を決める画面の場合
① テキストの入力フォームがある。
② 登録ボタンがある。

上記の様にどういった機能があるのかを確認したらそれぞれについて何をテストするのかを考えます。
① 入力桁数、入力文字種、禁則文字やNGワードなど
② 正常に登録できるか、異常な操作(長押し、連続押下、複数ボタンの同時押下など)をしたらどうなるか。

・Webサイトのネットショッピングで購入履歴一覧画面の場合
① 期間を指定できる。
② 再購入ボタンがある。

上記の様な機能があるとします。デバイスがPCである事も考慮する必要がありそうです。
① 入力期間の最大・最小、未来期間の選択など
② 再購入画面への遷移、異常な操作(長押し、連続クリック)をしたらどうなるか、ログインセッションが切れた場合など。

上記はあくまで一例ですので、さらに作り込んでいく必要がありますが対象によってテスト観点が変わるという事がお分かりいただけましたでしょうか。
またテスト観点リストを活用する事で漏れや属人化を防ぐ効果もあります。

ちなみにですが品質を高めるためには国際規格であるISO/IEC9126のソフトウェア品質特性を参考にすると良いと教えてもらったことがあります。
ここについてはかなり話が長くなるので簡単な説明となりますが、6つの品質特性に分類されており、さらにそれぞれの副特性へと分類されています。

・機能性(functionality)
  ・合目的性(suitability)
  ・正確性(accuracy)
  ・相互運用性(interoperability)
  ・機密性(security)
  ・標準適合性(compliance)


・信頼性(reliability
  ・成熟性(maturity)
  ・障害許容性(fault tolerance)
  ・回復性(recoverability)
  ・標準適合性(compliance)


・使用性(usability)
  ・理解性(understandability)
  ・習得性(learnability)
  ・運用性(operability)
  ・注目性 (attractiveness)
  ・標準適合性(compliance)


・効率性(efficiency)
  ・時間効率性(time behavior)
  ・資源効率性(resource behavior)
  ・標準適合性(compliance)


・保守性(maintainability)
  ・解析性(analyzability)
  ・変更性(changeability)
  ・安定性(stability)
  ・試験性(testability)
  ・標準適合性(compliance)


・移植性(portability)
  ・環境適応性(adaptability)
  ・設置性(installability)
  ・共存性 (co-existence)
  ・置換性(replaceability)
  ・標準適合性(compliance)

機能性(functionality)はソフトウェアがユーザーのニーズに対して必要な機能をどれだけ実装しているかどうかになります。

例えばキャラクター数が1,000人いるシミュレーションRPGにおいて、チーム編成画面に1,000人全てのキャラクターが1画面に表示されている・・・・・・。
めちゃくちゃスクロールしてやっと全キャラクターが把握できるって、そんなのユーザーが快適にゲームを遊べる状態じゃないですよね(汗)
1,000人であれば数ページの画面で分けた方が見やすいでしょうし、種族や攻撃力などのステータスでソート機能を付けた方が探しやすいのは明白だと思います。
(もちろん予算や期間などの都合で、やむなく削った機能などもあるとは思いますが)


品質を向上させる為にはこういった点も考えていかなければなりません。さらに品質副特性も考慮していくとよりよいテストが実施できるかと思います。


幅広い人材が在籍

さて、実際にテスト業務を行う場合では様々な状況があります。


例えば

・テスト設計に十分な時間を割けない場合がある
・テスト実施の期間が短い
・他社がテストを実施していたが、とある事情で別会社がテストを行う事になった

こういった場合だと限られた期間・予算で如何に効率よく必要最低限のテストを実施するかが肝になってきます。
テスト管理者もさることながら実施者の手腕にも大きく左右される訳ですね。
私個人の考えとなりますが、ソフトウェアテストは一人でやる物ではなく様々な角度・考えを持って実施する事でテスト品質が向上すると思っています。
だからこそチーム一丸となって品質向上に臨まなければなりません。

弊部では教育に力を入れてテストスキルの底上げを行っておりますが、多種多様な人材が集まりテスト業務に勤しんでいます。
元〇〇な人が集まった面白い組織になっていますよ。
プログラマー、デザイナー、プランナー、自衛官、バーテンダー、テーマパークのキャスト、ダンサー、声優、営業、販売員などなど。
多彩な人材が様々なテスト業務(ECサイト、コンシューマーゲーム、ソーシャルゲーム、動画配信アプリ、教育関連ソフト・・・etc)を経験する事でテストの勘所をレベルアップさせて品質向上のサポートを行っております。

まとめ

テスト観点について色々と持論も交えて説明してみましたがいかがでしたでしょうか。ソフトウェアテストという物は非常に奥深く楽しい世界だと思っています。

弊部ではWebサイトや業務システムのソフトウェアテスト、ゲームQAやメタバース関連アプリなど幅広い経験があります。
ソフトウェアテストを専門に行っているQAサポート部ならではの品質向上サービスをお届けしております。ソフトウェアテスト・第三者検証でお困りごとが御座いましたら是非ともお問合せよりお声がけください。